スパルタ英語・英会話 NCC綜合英語学院

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Part 1: 役職飛行機空港路線クラス乗客CA乗務前
Part 2: 搭乗出発安全デモ離陸サービス降下着陸到着

飛行機

ここでは飛行機に関するCA用語・航空用語をいくつか紹介します。
*あくまでも業界用語なので必ずしも英語本来の意味や使い方と同じではないことをご了承ください。

★Aircraft, Ship
飛行機はもちろんairplaneですが、Aircraftは飛行機のほかにヘリコプター、飛行船、気球、グライダーなどを含む航空機を指し、CA用語としてはこちらが使われます。ただし、CAは飛行機のことを業務上Ship:シップと呼んでいます。

国内エアラインのCAのマニュアルは米国のエアラインのものを基本としているのですが、そのCAのマニュアル本で飛行機がShipと呼ばれているためです。もともと航空業界には先輩に当たる船舶業界の用語が数多く入り込んでいて、これもその1つと考えられます。そこで、それぞれの飛行機に付けられている登録番号もShip Number:シップナンバーといいます。

★機材変更
機材とは航空業界の隠語で飛行機のことなので、機材変更は使用する飛行機が変わることをいいます。厳密には、当初の予定とは異なる機材に変更することを「シップチェンジ」、機材だけなく機種も変更することを「タイプチェンジ」といいますが、一般的には後者も含めて「シップチェンジ」と呼ぶことが多いです。 急なシップチェンジは「面倒くさい」というのがCAの本音かも。

★Configuration, Cockpit, Cabin
CA用語としてConfiguration:コンフィギュレーション[略してコンフィギ]は「機内の客室仕様」、簡単に言えば「機内の見取り図」のことです。同じ機種でもエアラインによってコンフィギは異なりますし、同じエアラインの同じ機体でもその時々によってコンフィギが変わることもあります。

<注>configuration[kənfìgjuréiʃən]: 各部分の配置

操縦室はCockpit:コックピットのほかに、Flight Deck:フライトデッキという呼び方があります。そして客室はもちろんCabin:キャビンです。言うまでもなく、もともとdeckは「甲板」、cabinは「船室」を表す船舶用語です。

一部の大型旅客機に限られますが、2階席のある飛行機の1階部分をMain Deck:メインデッキ、それに対して2階部分をUpper Deck:アッパーデッキといいます。貨物室はCargo Compartmentです。
<注1>upper[ʌ́pər]: 上の[高い]方の
<注2>cargo[ká:rgou]: 積荷

★Galley
飛行機内の調理室をGalley=GLY:ギャレーといい、ここでCAが機内食や飲み物などの準備をします。ギャレーは飛行機の大きさによって、機内に2〜5か所取り付けられています。ミールのトレイが入っているカート、飲み物が入っているカート、グラスやお皿が入っているカートなど様々なカートが整然と並び、ミールサービスに必要なものはすべてギャレーの中にあります。

<注>galley[gǽli]: 船や飛行機の調理室

ただし、機内に冷蔵庫は搭載されていません。チラーという装置でカート内に冷風を送り込んで食品を冷却し、新鮮さを保っているのです。また、水やジュース、牛乳などはドライアイスを使って冷却します。

ギャレーは調理室ですが、飛行機の中で火を使って料理をするわけにはいきません。あらかじめケータリング会社で機内食を調理し、それを冷蔵状態でトレーに乗せ、カートにトレーごと積み重ねて保管しておきます。飛行機が出発してミールサービスの時間になると、CAはカートの電源ソケットにコネクターを差し込み、ギャレーの温めボタンを押します。すると、カートの中のトレーではアントレの下の加熱板が加熱され調理されるようになっています。

このように便利なカートがない時代には、カートの中からアントレを取り出し、オーブンに数個ずつ入れて温め、またトレーにセットし直してお客様に提供していました。その量は半端ではなく、汗まみれになってあちこちにやけどをしながらの作業だったそうです。

★Lavatory
Lavatory=LAV:ラバトリー[略してラバ]とは飛行機内のトイレのことです。新人CAにとってラバトリーは仕事場であると同時に、先輩に叱られた時や自分に腹が立った時に涙を流せる唯一の場所として欠かせません。

<注>lavatory[lǽvətɔ̀:ri]: 洗面所、化粧室

★Dog House
「犬小屋」ではありません。各エリアの後部座席の後には物入れがあるのですが、これをDog House:ドッグハウスと呼んでいます。機内におよそ10個あります。クルーの荷物を始め、消火器や酸素ボトルといった非常用装備品、医薬・医療具などが収納されています。ちなみに、ドッグハウスはデッドヘッドと並んで、航空用語を習う時に違和感を持つ代表的な言葉です。

★Logbook, Squawk, INOP
飛行機には必ず1冊、機体の状態を記入する専用のノートがあり、これをLogbook:ログブックといいます。ログブックは整備士や次にその飛行機に乗務するクルーへの連絡ノートとも言えます。

<注>log: 航海日誌、航空日誌

そして、見つけたら必ずログブックに書き留めておかなければならないのがSquawk=SQ:スクワークで、これは飛行機に関わる不具合のことです。
<注>squawk[skwɔ́:k]: ギャーギャー鳴く鳥の声、やかましい不平

同じく機内の設備に関する故障を指す用語としてINOP:イノップがあります。INOPはinoperativeという単語を略したものです。「ラバがイノップです」のように「使用不可」といった意味で用います。修理担当者に分かるように、故障した箇所に付けておくタグをイノップタグといいます。
<注>inoperative[inápərətiv]: (機械などが)正常に動作しない

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