任期満了に伴う横浜市長選は31日投票、即日開票の結果、無所属新人の前衆議院議員・中田宏氏(37)が、4選を目指した自民、公明、保守、社民推薦の現職・高秀秀信氏(72)ら3人を破り、初当選した。
中田氏は全国12政令指定都市で最年少の市長となる。
<英語記事:最年少市長誕生>
中央政界の相次ぐ疑惑で政治不信、政党不信が強まる中、無党派層を中心に変化を求める有権者の支持が中田氏に傾いた。
39.35%という低投票率でも、組織票より無党派票が威力を発揮したのである。
《「読めない選挙」について英会話》
昨年11月に出馬を事実上表明した高秀氏は、与党と社民党の支持に加え、労組や業界団体の大半も支援に回り、選挙戦当初、優位に立っていた。
一方の中田氏は3月初め、多選阻止、市政刷新、各党相乗り反対を訴えて出馬を表明。
ボランティアを主力とする「市民型選挙」を展開し、民主党など各党支持層にも食い込み、終盤で現職をとらえた。
[「自治体首長の多選」を英会話/ディベートのテーマとして]
加藤紘一、鈴木宗男両氏の議員辞職題を抱える自民党執行部は与野党相乗り候補の敗北に危機感を募らせている。
7日投開票の京都府知事選、28日投開票の衆院和歌山2区、参院新潟選挙区の両補欠選挙に影響が波及すれば、政権運営に深刻な打撃をもたらし、執行部の責任問題も浮上しかねない。
《「疑惑国会と選挙での負の連鎖」に関して英語論説》
政治とカネの問題で自民党に対する世論の風当たりは厳しくなっている。
<英語表現の工夫:世論の風当たり>
同党執行部は、一連の選挙戦への波及を最小限に食い止めるには加藤、鈴木両氏の明確なけじめが必要との認識で一致しているものの、両氏は辞職に応じない意向とされ、政治不信の払拭に手詰まり感を隠せない。
支持率が下げ止まらない小泉純一郎首相は、選挙結果が政権を直撃するのを避けるため、選挙戦から距離を置く戦術をとり、地元県連からの応援要請にもかかわらず、横浜市に足を踏み入れなかった。
[「首相の責任回避」を英会話のトピックとして]
その一方で、郵政三事業の民営化論議などを通じて近い関係にある中田氏と官邸で会談し、エールを送った。
既成政党の中で唯一、中田氏を支持した自由党は、和歌山、新潟の補選でのダブル勝利に向けて攻勢を強めている。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
小沢一郎党首は1日に早速和歌山入りし、自民党の公認を得られず補選に無所属で出馬予定の候補の推薦を発表した。
民主党にとっては事実上の分裂選挙となった。
<英会話/ディスカッション:民主党の分裂選挙>
神奈川県連は、与党と相乗りで現職候補の推薦を党本部に申請。
党本部は「原則70歳未満、3選まで」という都道府県知事と政令指定都市市長の推薦基準に基づき申請を却下、「中立」の立場をとった。
しかし、一部国会議員が公然と中田氏を支援、鳩山由紀夫代表も多選批判を繰り返して同氏を事実上支持した。
今後民主党は、中田氏の勝利を追い風として、後半国会で小泉政権との対決姿勢を一段と強めるとともに、和歌山、新潟両補選での野党協力に弾みをつけたい意向だ。
〔英会話表現による言い換え〕
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