6日午後1時半ごろ、中国地方を中心に西日本で強い地震があり、鳥取県境港市と同県日野町で震度6強を観測した。
1995年1月の阪神大震災(震度7)以後、最大の揺れとなった。
気象庁はこの地震を「鳥取県西部地震」と命名した。
《「西日本を襲った大地震」について英会話/ディスカッション》
7日正午現在、負傷者が110人、家屋の損壊は2000棟を超えた。
特に日野町では全世帯の7割が一部損壊以上の被害を受けた。
境港市にある埋め立て地では地中から海水と泥が噴き出す「液状化現象」が起き、立地した企業や観光施設などに被害が出ている。
<英語記事:液状化現象>
鳥取県周辺には断層が多く、過去にも大きな地震が起きている。
1943年には、死者1083人、家屋全壊約7500戸に上る被害をもたらした鳥取大地震が発生した。
県東部を震源とし、マグニチュード(M)は阪神大震災と同じ7.2、震度は当時の表示方式で最大の6を記録した。
[「大戦中の大地震」を英会話のトピックとして]
気象庁によると、鳥取県西部地震の震源は米子市の南約20キロ、深さは約10キロ。
地震の規模はM7.3と推定され、阪神大震災を上回る。
地震を起こした断層は、北西〜南東方向に長さ20キロ、幅10キロにわたり、それが東と西からの圧力を受け、左方向に1.6メートル横ずれしたという。
《「断層の分類」について英語にて解説》
地震エネルギーの大きさは、断層の大きさとずれの量から算出するモーメントマグニチュード(Mw)で表すと6.6になる。
<英語論文:地震エネルギーとMw>
長さ40〜50キロ、幅15キロの断層が水平方向に2メートルずれた阪神大震災(Mw6.9)の4割程度だという。
過去の大地震に比べ家屋の倒壊が限定的なものにとどまったことについては、地盤が軟弱な埋め立て地の多い神戸などとは違い、古くて固い地盤で、地震の揺れの周期が短かったためとの指摘がある。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
また、断層が地表に露出していなかったことが被害拡大を防いだ一因との見方もある。
また、人命を奪う災害が避けられたのは、震源地となった活断層の延長線上に、激しい揺れに見舞われた境港市と日野町を除けば、中海や山間部など人のいない地域が多かったことがある。
阪神大震災では活断層が住宅密集地帯を走ったため、家屋倒壊による圧死者が犠牲者の大半を占めた。
<英会話/ディスカッション:活断層の方向と被害の程度>
今回の地震はこれまで知られていなかった断層によって引き起こされた。
この付近は河川の堆積物や火山灰などに覆われて地表に現われていないため、断層の存在を把握するのが難しかったとみられる。
[「隠れた断層の存在」を英会話のトピックとして]
日本の内陸部には、地表に痕跡が現われていて判明している活断層が約2000ある。
政府は「六甲断層帯」が動いた阪神大震災後、都市部に近く、影響が大きいとみられる98の活断層を選び、活動の間隔や地震の規模などを重点的に調査している。
今回の地震は地表からは見えない潜在的な断層によるもので、現在の地震対策に警鐘を鳴らしたと言えそうだ。
《「地震対策の新たな課題」に関して英語論説》
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