鳥インフルエンザの感染拡大に世界中が警戒を強める中、厚生労働省は11日、新型インフルエンザ対策の行動計画を発表した。
《「鳥インフルエンザ」について英会話》
流行規模については、4人に1人が新型インフルエンザに感染すると想定した場合、外来患者は1300万人〜2500万人、入院患者は53万〜200万人、死亡者は17万〜64万人に上ると推計している。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
最悪の場合での死者が64万人というのは、以前の予測(17万人)の約4倍だ。
治療薬「タミフル」の備蓄量は当初の予定通り2500万人分としたが、国と自治体が確保する割合が2割から8割超に引き上げられ、「国家備蓄」の色彩が強まることになった。
<英語表現の工夫:国家備蓄>
当初は、医療機関などが2000万人分、国と自治体が500万人分としていたが、医療機関などの在庫は通常のインフルエンザにも使われているため、これを当てにせず国や自治体の分を大幅に増やし2100万人分とした。
[「タミフルの備蓄割り当て変更」を英会話/ディベートのテーマとして]
また、1人分を3日間服用(6錠)としていたのを、国際的な標準である5日間服用(10錠)に見直した。
国内で大流行した場合の政府の対策としては、海外渡航の自粛勧告、学校などの臨時休業の要請、大規模集会や興行施設などでの不特定多数が集まる活動の自粛勧告、症状のある従業員の出勤停止や受診を企業などに勧告するなど、社会生活の制限が盛り込まれた。
〔英会話表現による言い換え〕
現在問題になっている鳥インフルエンザは「H5N1」型と呼ばれる種類で、毒性が強く、感染した鳥は数日で死んでしまう。
人が感染した場合も致死率は5割を超えるが、今のところ人には限られたケースで感染している段階だ。
《「鳥インフルエンザの人への感染」に関して英語にて解説》
しかし、この鳥インフルエンザのウイルスが人から人へ容易に感染するウイルスに変異した場合、危険性は一気に高まる。
突然変異した新種が新型インフルエンザだ。
新型はこれまで10〜40年の周期で発生してきた。
1918年のスペイン風邪(世界で4000万人死亡)、57年のアジア風邪(200万人以上死亡)、68年の香港風邪(100万人以上死亡)。
<英語記事:過去の新型インフルエンザ>
いずれも新型インフルエンザウイルスが原因とされる。
ほとんどの人が新型への免疫を持たないため重症になりやすい。
ワクチンはまだ開発途上だという。
03年以降、鳥インフルエンザに感染し死亡した人はベトナムやタイなど東南アジアで60人を超えた。
流行地域も欧州に拡大し、新型インフルエンザ出現のリスクは確実に高まっている。
[「欧州への拡大の原因」を英会話/ディスカッションのテーマとして]
鳥などでの感染が広がるほどウイルスが新型に変異する可能性は高まる。
新型インフルエンザの発生は国際社会にとって深刻な脅威となる。
《「新型インフルエンザ発生で予想される影響」について英語論説》
世界保健機関(WHO)は大流行が起きれば、世界中で500万〜1億5000万人の死者が出ると推定している。
流行の危険度(6段階)は現時点で下から3番目のレベルだが、WHOは「新型インフルエンザの出現は時間の問題だ」と警告している。
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