23日午後6時前、新潟県を中心に広い範囲で強い地震があり、同県の中越地方では震度6強を観測した。
《「地震」について英会話》
その後もわずか40分間に震度6強の地震が2回続いた。25日現在、20人以上の死亡が確認され、負傷者は2200人を超えた。
いずれの地震も震源は新潟県中越地方。
最初の地震の震源の深さは約20キロで、マグニチュード(M)は6.8と推測される。
内陸部で発生する、震源の浅い直下型地震だという。
<英語にて解説:地震の種類>
震度6強の揺れが3度続いた後も、強い余震が続いた。
今度の地震では地滑りの被害が多発した。
元来崩れやすい地形に、長雨で地盤が緩んでいたことが重なった。
新潟県は7月に死者15人、避難者約2万人を出す集中豪雨に見舞われ、秋には大型台風が相次いで佐渡島沖を通過した。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
新潟市から長岡市周辺に至る地域は地震の「空白域」だったと専門家は指摘する。
「空白域」とは、潜在的に大きな地震が起きる可能性があっても、長期間一定規模以上の地震が起きていない地域をいう。
《「地震の「空白域」」に関して英語論文》
この地域では1828年に約1400人が死亡したとされる三条地震(推定M6.9)が起きている。
M7に近い地震が起きたのはそれ以来176年ぶりのことだ。
新潟平野は、信濃川などが運び込んだ土砂が堆積した軟弱な地層に厚く覆われている。
この軟らかい堆積層が地震の揺れを増幅し、地滑り多発の原因ともなり、被害の拡大を招いたとみられる。
〔英会話表現による言い換え〕
また、分厚い堆積層に覆われたこの地域には、地表に断層特有の地形が現れていない「伏在断層」が多数あるとされる。
[「伏在断層」を英会話/ディスカッションのトピックとして]
今回の地震は、こうした地表からは見えない活断層がずれて発生したとも考えられるという。
今回、乗客を乗せた新幹線が開業以来40年間で初めて脱線し、新幹線の安全神話が崩れた。
<英会話:新幹線の安全神話>
最初の地震で、上越新幹線の浦佐−長岡間を時速200キロで走行中の東京発新潟行き「とき325号」が脱線し、大きく傾いた。
乗客155人にけが人はなく、JRの技術者は「奇跡に近い」と驚いた。
地震発生当時、列車は直線を走っていて車体が転倒しにくかったことや、停車駅が近づいてきたため減速態勢に入っていたことなど幸運が重なって、転覆という大事故は避けられた。
<英語表現の工夫:幸運が重なる>
新幹線の地震検知システムは、縦に小さく揺れ速度の速い初期微動(P波)を検知して、横に大きく揺れ速度の遅い主要動(S波)が来る前に送電を止め、列車を停止させる。
[「新幹線の地震検知システム」を英語論説のテーマとして]
P波検知から送電中止までの時間は3秒かからないという。
プレート境界型(海溝型)地震のように震源が離れている場合には、P波とS波との到達時間の差が大きくなるためシステムは有効だ。
しかし、今回のような直下型ではP波とS波の時間差がほとんどないため無力だとの指摘がある。
現行の新幹線の耐震システムの死角が露呈したといえるだろう。
《「新幹線の耐震システムの死角」に関して英会話/ディスカッション》
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