31日、火山活動が活発化していた北海道の有珠山が噴火した。
気象庁によると、比較的小規模な水蒸気爆発が山腹で起きたという。
《「水蒸気爆発」について英語にて解説》
今のところ人的被害は確認されていない。
噴煙の高さは最高で約3千2百メートルで、1万メートルを超えた前回(1977年)の山頂での噴火などと比べると、噴火の規模は小さい。
[「77年の噴火の規模と被害」を英語記事のトピックとして]
有珠山は過去3百年余りの間に、30年から50年おきに計7回の大噴火を繰り返してきた。
このうち1910年と43年の2回が山腹での噴火だ。
山腹での噴火は、地下水がマグマによって急激に熱せられることによる水蒸気爆発で始まる。
<英語にて解説:山腹噴火のパターン>
爆発を繰り返した後、地下のマグマが徐々に上昇し、やがて地表に出てドーム状(溶岩ドーム)に盛り上がる。
今回の噴火も過去の例と同じ経過をたどり、溶岩ドームが形成される可能性が高いが、山腹噴火の場合は付近の傾斜が緩やかなため、溶岩ドームの崩壊に伴う火砕流発生の可能性は今のところ低いという。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
火砕流は、高温の火山灰・軽石・岩などが火山ガスと混合したかたまりとなって斜面を高速で降下する現象で、火山活動の中で最も警戒を要するものだ。
91年の雲仙・普賢岳の噴火では、大規模な火砕流が発生し43人が犠牲になった。
[「雲仙・普賢岳での火砕流被害」を英会話/ディスカッションのテーマとして]
有珠山でも過去3回にわたり火砕流が発生し、大きな被害が出ている。
今回の噴火は31日の時点では山腹にとどまっており、火砕流の危険性は当面は低いとされている。
ただし、今後噴火口が山頂付近に移動して大噴火へと発展した場合、火砕流が起きる可能性も否定できない。
《「火砕流の怖さ」について英会話》
有珠山は27日以来、火山性地震が突然増え始めていた。
噴火に際してこれほど明確な前兆が現れる火山は珍しいという。
有珠山は、気象庁の「常時観測火山」(国内に20カ所)に指定されている。
また、火山研究の拠点大学である北海道大学が複数の観測所を設けるなど、噴火の危険性が高い火山として観測態勢は比較的充実していた。
<英会話/ディスカッション:噴火予知成功の理由>
気象台の火山観測情報に基づいて、28日には地元の自治体が相次いで災害対策本部を設置し、一部地域の住民に自主避難を呼びかけた。
29日、火山噴火予知連絡会が「数日以内に噴火する可能性が高くなった」と発表した。
各自治体は災害対策基本法に基づく避難勧告、避難指示を出し、噴火までに約1万2千人が避難した。
[「行政の対応」を英会話のトピックとして]
今回の噴火では、的確な予知情報に基づいて、噴火前に住民の避難が完了していた。
《「噴火前の避難完了」について英会話》
その意味で、日本の火山噴火予知や防災対策の歴史において画期的なケースだったといえるだろう。
住民が一番知りたいのは、いつ普段の暮らしに戻れるのかということだ。
火山活動の終息時期を予測するのは現時点では難しいが、溶岩ドームができて活動が長期化する可能性が高いと専門家は指摘している。
そうなれば観光や農水産業などの地元経済への深刻な影響が懸念される。
<英語論説:火山活動の長期化による地元経済への影響>
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