宇宙航空研究開発機構は26日朝、探査機「はやぶさ」が地球から約3億2千万キロ離れた小惑星イトカワへの着陸に再び成功したと発表した。
《「小惑星探査」について英会話》
砂や岩の破片といった試料の採取も「ほぼ確実」としている。
地球以外の天体の試料回収は、米航空宇宙局(NASA)の月着陸船「アポロ」が月の石を持ち帰った例などがあるが、はやぶさが達成すれば小惑星からは世界初の快挙となる。
〔英会話表現による言い換え〕
小惑星を構成する物質は、45億年前の太陽系の誕生当時の状態をとどめている可能性が高いため、採取試料は太陽系の形成過程を知る手がかりになると期待される。
[「採取試料の貴重さ」を英会話/ディスカッションのテーマとして]
専門家は、隕石と小惑星との関係解明の側面からも注目している。
イトカワは98年に発見され、「日本のロケット開発の父」といわれる故糸川英夫博士にちなんで名付けられた。
大きさは長さ約540メートル、幅約270メートル、高さ約210メートルと、観測されている小惑星の中では非常に小さい。
地球と火星の間を通る楕円軌道で太陽を周回している。
《「イトカワが選ばれた理由」に関して英語にて解説》
はやぶさは03年5月にM5ロケットで打ち上げられた。
今年7月と10月に3つある姿勢制御装置のうち2つがが相次いで故障。
[「はやぶさの故障の克服」を英語記事のトピックとして]
今月12日には小型観測機器をイトカワに投下することに失敗するなどトラブルが続いていた。
同20日の1回目の採取実験では、目印となるターゲットマーカーを投下し、着地には成功したが、試料採取はできなかった。
2回目の採取実験となる今回、はやぶさは25日午後10時ごろから、ゆっくりとした速度でイトカワに接近を開始し、20日の着陸時に投下したマーカーを目印に、4本のレーザーで高度を測りながら降下。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
26日午前7時7分に着地したことが確認された。
試料採取には、イトカワの重力が地球の10万分の1と小さいことを考え、直径約1センチの金属弾を秒速300メートルで地表に打ち込み、舞い上がる砂などを回収する手法が用いられた。
<英会話/ディスカッション:試料採取法の独自性>
確実に回収できたかどうかは地球に帰還するまで分からないという。
はやぶさは12月上旬には地球への帰途につき、07年6月ごろ、月の軌道辺りの距離からオーストラリアの砂漠地帯に試料を納めた直径40センチの小型カプセルを投下する予定だ。
トラブル続きで燃料もかなり減っていることから、帰路は厳しい運用を求められることになりそうだ。
[「燃料不足などの懸念」を英会話のトピックとして]
はやぶさ打ち上げの主目的は、探査機を遠くの天体に送る飛行技術の実証にあった。
燃費効率の高い「イオンエンジン」、地球の重力を利用して加速する「スウィングバイ」、探査機自らの判断で目標に接近する「自律航法」など、はやぶさはこれらの技術の実証にほぼ成功した。
宇宙機構は、はやぶさで確認した技術をもとに、木星近くの小惑星帯からの試料採取などを目指す探査機計画を07年度予算の概算要求に入れる方針だ。
[「日本の宇宙探査」を英語論説のテーマとして]
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