京都府丹波町の採卵養鶏場で大量に死んだ鶏について、鳥インフルエンザの感染が確認された。
山口、大分に次いで戦後3例目となる。
《「鳥インフルエンザの感染例」について英語記事》
また、兵庫県の食鳥処理場に出荷された鶏からも陽性反応が出たことがわかった。
この養鶏業者は、「今月20日以降、毎日約1000羽の鶏が死んでいた」にもかかわらず府へ届け出ることをせず、生きた鶏と卵の出荷を続けていた。
府に匿名の電話で情報が寄せられたのは26日になってからだった。
アジアを中心に感染が問題になっている時である。
養鶏業者として、食の安全に対する危機意識があまりに希薄すぎると言わざるをえない。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
農水省は、鶏の大量死に至るまでの経緯や通報の遅れなど、養鶏業者から詳細な事情を聴取した上で、通報義務違反に当たるかどうか、家畜伝染病予防法に基づく法的な措置を含めて検討するとしている。
<英語にて解説:家畜伝染病予防法>
1月の山口県での発生を受けて農水省は、各自治体に、鳥インフルエンザの可能性が否定できない場合には直ちに届け出るようにとの通知を出したばかりだった。
[「農水省の通知」を英会話/ディベートのテーマとして]
今回このような事態に至った原因について、徹底的に検証する必要がある。
行政の対応のまずさも被害の拡大をもたらした。
兵庫県は、鶏肉の流通の可能性を伝える、京都府から送られてきたファクスを放置したため、「市場に出回っていない」との見解を一転して訂正した。
《「兵庫県の対応」について英会話》
自治体間の連絡システムの確立を急がねばならない。
家畜の処分に伴う損失に対する国の補償額が少ないことも、今回通報が遅れる一因となった可能性がある。
〔英会話表現による言い換え〕
山口県のケースでは特例として、農家の損失に対し、国と県が折半して補てんした。
こうした措置を制度化するかどうかが今後の焦点になりそうだ。
鳥インフルエンザを徹底的に封じ込めるには、初期対応が重要であることは言うまでもない。
山口と大分の例では一応功を奏したが、政府は今回の失敗について厳しく検証し、初動体制を洗い直さなければならない。
<英語表現の工夫:初動体制の洗い直し>
感染経路についてはこれまでの2例も含め不明だが、専門家の多くは、それぞれ別ルートによる感染ではないかと指摘している。
一方、3ヶ所で発生したことで、すでにウイルスが国内に拡散している可能性があるという見方も出てきた。
[「ウイルスの国内拡散」を英会話/ディスカッションのトピックとして]
人には感染しにくいとされているが、鳥インフルエンザが鶏の間で蔓延すれば、人に感染しやすい致死性の高い新型ウイルスが発生する危険性が高まるといわれている。
《「新型ウイルス発生の危険性」に関して英語論説》
まずは鶏の感染拡大防止に全力を挙げることだ。
鳥インフルエンザが日本でも1月以降3例発生したことで、国民の健康と食に対する不安が広がっている。
風評に惑わされないで冷静に行動したい。そのために消費者に必要なのは安全性に関する明確な情報である。
<英会話/ディスカッション:消費者への情報提供>
行政、自治体、関係業者は連携して、食の安全と安心の確保を最優先に対策を進めなければならない。
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