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２７日、ニューヨーク市場の原油先物相場は時間外取引で、史上初めて１バレル＝５０ドルの大台を突破した。
《「ＮＹ市場の原油先物相場」について英語にて解説》
原油価格はこれまでも、中東情勢の悪化などの地政学的リスク、ロシアの石油大手の経営危機、ＯＰＥＣの余剰生産能力の低下などにより、高値圏にあった。
［「原油高騰の要因」を英会話/ディスカッションのトピックとして］
そこに、米国を襲ったハリケーンによるメキシコ湾の原油生産設備への損害やアフリカ最大の原油生産国ナイジェリアの政情不安の高まりが加わり、供給に対する不安が一層高まった。
アジア諸国などを中心に景気拡大に伴って原油需要が増加していることも、原油価格高騰の背景にある。
特に中国は、０３年の原油消費量が前年比で１０％以上の伸びという世界的にみても突出した増加となっている。
〔英会話用の口語文体で言い換え〕
原油の金融商品化が進み、ヘッジファンドをはじめとした多額の投機的な資金が原油先物市場に流入していることも、短期的に原油価格の押し上げ要因になっている。
＜英会話/ディスカッション：投機資金の原油先物市場への流入＞
原油高が企業収益や個人消費に与える悪影響への懸念から、日米の株価が急落するなど、金融・株式市場では警戒感が強まってきた。
今回の原油高騰は景気の下押し圧力となる可能性が大きいとみられる。
《「景気の下押し圧力」について英語表現の工夫》
一方、投機資金の流入が原油価格を実態以上に押し上げているとして、「原油バブル」の発生を指摘する専門家も多い。
このため、いずれ価格が下落する可能性もある。
［「原油バブルの発生」を英語論説のテーマとして］
省エネルギー対策が進んだ日本では、原油高による直接的な影響は軽微に留まると予想される。
１９７０年代前半と８０年代初頭の石油危機以降、政府と産業界が一体となって省エネ化に取り組んできた結果、日本は先進国の中でも原油の消費効率が非常に高くなっているからだ。
《「日本の省エネへの取り組み」について英会話》
もちろん、原油価格がこのまま高水準を維持すれば、いずれは企業もコストの転嫁を余儀なくされ、そうなれば影響が家計にも及ぶことは避けられないだろう。
〔英会話表現による言い換え〕
日本にとってむしろ心配なのは、主要貿易相手国である米国や中国の景気が減速するリスクだ。
特に米国は主要国の中でも原油高の影響を大きく受けるとみられる。
《「原油高による米国経済の減速」に関して英会話/ディスカッション》
自動車が生活必需品となっておりエネルギーを大量に消費する米国では、原油高は増税と同じ効果をもつ。
このまま原油価格の上昇が続けば、個人消費が落ち込み、輸出減少を通じて日本企業も影響を受けざるを得ない。
経済のグローバル化が進む中、原油価格上昇への対応は難しくなっている。
過去の石油危機の時のように国内の省エネ対策などの努力だけで済むという問題ではなくなっているからだ。
［「グローバル経済下における原油高への対応策」を英会話/ディベートのテーマとして］
その意味で、１１月１日にワシントンで開かれる主要７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議は重要性を増す。
Ｇ７会議には石油需要が急増している中国も初めて参加する。
＜英語にて解説：中国の石油需要急増の背景＞
各国は、原油高の世界経済への影響と対応策についてじっくり話し合ってほしい。
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