Writing Sectionの学習法
TOEFL受験の準備に当たっては多くの人がTOEFLに特化した問題集を使用することと思います。 ここでは、問題集を活用した基礎作りや実践練習の方法を紹介しています。
⇒TOEFLの勉強に日本語を利用することについて
基礎作り
サンプル問題の研究
試験の解答として英語でessay(小論)を書いたことがありますか。もし経験がなければ、ETSが提供している無料の模擬テストであるサンプル問題(音声付き)を体験してみることから始めましょう。TOEFL公式サイトの下記のページからダウンロードできます。
テストの解答として、どのようなライティングが高い評価を受けるのかを解答例で確認しておきましょう。
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ライティングの場合も、現実的な基礎固めの方法は問題集の解答例を模範英文としてインプットしていくことです。この段階では、問題を解くことよりも模範英文を100%吸収することを目指しましょう。
作業手順 1. 解答例の英文を見て内容を理解する。 日本語訳も参考にしながら、使われている単語や表現、文法・構文などをチェックします。 また、essay(小論)の書き方(特に文章構成法)についての解説はとても参考になります。熟読しましょう。
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2. 解答例の英文を繰り返し音読する。 知らなかった表現や構文のパターンを1つ1つ覚えていくようにします。特に、列挙の仕方や原因・理由の述べ方、例の挙げ方などの決まった表現形式は意識的に身につけるようにしましょう。
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ほかに、学習用英字新聞の記事などもお勧めです。その場合は、ニュースのように単に情報を提供しているものではなく、筆者が意見や見解を述べているエッセイやコラムを読むようにしてください。
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文法・構文の運用力の向上
ライティング力の土台として文法や構文の運用力が必要とされるのはスピーキングの場合と同じです。高校レベルの文法・構文の参考書に載っている例文を使った音読や筆写、及び「日本語⇒英語」の練習を行うのが効果的です。
また、自分が書き上げたessay(小論)の見直しをする際に文法上のミスに気づくためには、文法的な理解がある程度のレベルに達していなければなりません。ライティングのために必要な文法項目については、理解のレベルを高めておくことも忘れないでください。
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実践練習
問題集に本格的に取り組む段階になったら、本番と同じ条件で問題演習を行いながら、以下の練習を追加しましょう。問題集による演習を補うものと考えてください。いずれの場合も書き上げたものを自己評価するようにします。その際のチェックポイントは以下の通りです。
- 分かりやすい文章になっているかどうか - 文法上のミスをしていないかどうか - 単語の使い方が正確かどうか - 文章の構成が明確で首尾一貫しているどうか - 理由や例、詳しい説明などによって文章を十分に展開しているかどうか
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Independent task(独立型課題)対策
問題集のほかに、下記のような学習サイトに掲載されているトピックリストを利用してessay(小論)を作成します。本試験と同じ30分という時間設定で行い、300語以上書くようにしましょう。。
書き上げたら、上記のチェックポイントを参考に自分で添削します。修正すべき点を確認し、再びessay(小論)の作成に取り組みましょう。
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Integrated task(統合型課題)対策
<リーディング+ライティング>練習
教材には、リーディング用問題集の英文のほか、下記サイトの記事から長さが300語程度のものを選んで使用します。
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<リスニング+ライティング>練習
教材には、リスニング用問題集の講義形式問題、及び上記サイトの記事の英文音声から、長さが2分程度で英文スクリプトがあるものを選んで使用します。
作業手順 1. メモを取りながら英文音声を聞く。
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2. メモをもとに内容をまとめる。 時間の目安は15分、解答の長さの目安は180語。 テーマを支える重要なポイントについても具体的に詳しく説明しましょう。
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3. 英文スクリプトを見て内容を確認する。
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4. 上記のチェックポイントを参考に自分で添削する。 |
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Independent Task(独立型課題)の解答のコツ
Writing SectionのIndependent Taskでは、解答を書く際に自分の仮の立場を設定して、それをもとに論じることが必要とされることもあります。例えば、ある意見について賛成か、反対かを問われる問題があります。この場合、正直な気持ちとしてはどちらとも言えないことも少なくありません。しかし、解答を書くときには自分の本当の考えとは別にどちらかに決め、その立場を一貫させなければならないということです。中間的な意見を述べようとしてどっちつかずの曖昧な文章になるくらいなら、ある程度極端な見方に立った方が書きやすいこともあります。
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TOEFLにおけるessay(小論)の作成手順
1. 問題のタイプの判別と分析 |
問題の種類を見極め、解答に何を書かなければならないかを確認します。 |
2. アイディアの洗い出し |
与えられたトピックについて頭に浮かぶことをすべて書き出します。 思いつくままに順不同で構わないので、どんどんリストアップしていきましょう。出てきたアイディアの良し悪しの評価はせずに、できるだけ多くのアイディアを出すことに集中することが大切です。 また、アイディアを書き留めるときには英語と日本語のどちらでもいいし、単語だけというようにきちんとした文でなくても構いません。
実際の試験においてこの作業にかけられる時間は3〜4分といったところです。本番でいきなりというのでは時間ばかりかかってしまい役に立ちません。普段から時間制限を設けて練習することで十分に慣れておく必要があります。
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3. アウトラインの作成 |
アイディアを分類・整理し、配列する作業です。 2の作業で出てきたアイディア、つまり書く材料をいくつかのグループに分けます。一見ばらばらに見える材料の間に共通点を見つけ、それを基準に分類するのです。こうやって分けられたグループが文章全体を構成する段落となります。
従来、日本人はこの分類の作業が不得意といわれています。グループ分けを効果的に行うためにはやはり練習が必要です。
一通りできたら、材料がバランスよく分類・整理されているかを確認しましょう。このアウトラインが骨格となり、文章によって肉付けされていくことになります。
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ここまでを5〜6分で行うのが理想的です。 この最初の数分間がこういったライティングのテストではessay(小論)の出来を大きく左右するという点で非常に重要です。
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4. 実際に書く |
20分余りの時間で解答を書くことになります。 |
5. 推敲 |
2〜3分で文法やスペリング、句読点のミスを訂正します。 |
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