スパルタ英語・英会話 NCC綜合英語学院

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TOEFL® テストの概要
TOEFL® テストの歴史
TOEFL® iBTの特徴
各セクションの構成
- Reading Section
- Listening Section
- Speaking Section
- Writing Section
セクション別学習法
- Reading Section
- Listening Section
- Speaking Section
- Writing Section
終わりに

Reading Sectionの学習法

TOEFL受験の準備に当たっては多くの人がTOEFLに特化した問題集を使用することと思います。ここでは、問題集を活用した基礎作りや実践練習の方法を紹介しています。

基礎作り 実践練習
・すらすら分かる英文の蓄積
・語彙力の強化
・区切り読み
・探し読み
・飛ばし読み

日本語を利用することについて

留学希望者のための試験であるTOEFLの学習に日本語を利用することに対しては疑問を抱く人もいるかと思います。確かに、リーディングでもリスニングでも「英語を英語のまま理解できる」というのが理想であることは言うまでもありません。すでにそれができるのであれば、わざわざ日本語を介して理解する必要はありません。

しかし、そうした理想のリーディングやリスニングがまだできない人が最初から英語を英語のまま理解しようとしても、意味を正確に理解しているかどうか確認することができません。まして、TOEFLで読んだり聞いたりする英語は抽象度が高く、初級〜中級レベルの学習者にとっては英語のまま理解することがきわめて困難です。

そこで、「英語を英語のまま理解できる」ようになるためのステップとして日本語を活用するのです。正確に意味を理解した英語を繰り返し読んだり聞いたりする作業をすることで、「英語を英語のまま理解できる」という理想に近づけていくことを目指しましょう。



Read, read, and read!

基礎作り

読んですらすら分かる英文の蓄積

リーディング力をつけるには、すらすら読める英文を1つ1つ増やしていくというのが一見地味でも確実な方法です。TOEFLレベルの文章に慣れるためにも、TOEFLに特化したリーディング用問題集の英文を利用します。

問題集の英文を読んで問題を解き、答え合わせをしたら、次に進む。こういうやり方の繰り返しでは読解問題を何題解いてもあまり力はつきません。問題集の英文1つ1つには、リーディングの役に立つ単語や表現、構文などが詰まっています。そうした表現や構文のパターンを自分のものにしておくと、英文を読むのが格段に楽に、そして速くなります。

作業手順
1. 英文の意味を正確に理解する。
そのためには、
(1) 英文を日本語訳と照らし合わせて読み、知らない単語や表現をチェックする
(2) どうしてそういう日本語になるのか不明の箇所は文の構造を分析する
といった作業を行います。
文の構造が分析できるためには、高校レベルの文法力・構文力を身につけている必要があります。
自信がない人は、文法・構文を一度きちんと復習しておきましょう。

2. 内容を理解した英文を意味を考えながら繰り返し黙読する。
何回繰り返したらいいのかということですが、その英文がすらすら分かると感じるようになるまで繰り返しましょう。
CDが付いているのであれば、それを繰り返し聞いたり、音読したりするのも効果的です。

基礎作りの段階では、問題を解くことよりも英文自体を消化・吸収することに重点を置くようにしましょう。

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語彙力の強化

リーディング力を向上させる前提として、語彙力の強化が不可欠であることは言うまでもありません。また、Reading Sectionに限らず、TOEFL® iBT対策にとって語彙力強化の重要性はいくら強調してもしすぎることはありません。

語彙力不足はすべてのセクションに影響します。Listening Sectionの講義形式の問題はもちろん、Speaking SectionWriting SectionIntegrated Task(統合型課題)でも、アカデミックな英語を読んだり聞いたりしなければならないからです。

◇語彙力強化の方法
単語集の使用と並行して、リーディング用問題集の英文を活用することをお勧めします。
つまり、英文に出てきた単語をそのまま覚えていくようにするのです。
わざわざ単語帳を作る必要はありません。
ページの余白に意味を書いておくだけで十分です。
重要なのは、復習として英文を繰り返し読むことによって、その内容と関連付けながら単語を記憶に定着させていくことです。

また、日本人受験者の語彙面での弱点として従来言われてきたのが自然科学系の語彙力不足です。理由としては、自然科学系の英文を読む機会が少ないことがあります。一方、TOEFLReading Sectionでは、生物学、天文学、気象学、地学など、自然科学をテーマとする英文が意外に多く出題されます。したがって、自然科学系の語彙力を意識的に強化していく必要があります。

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Read, read, and read!

実践練習

問題集に本格的に取り組む段階になったら、本番と同じ条件で問題演習を行いながら、以下の練習をとり入れましょう。

区切り読み

英文を効率的に読むことができるようになるには、英語をかたまりでとらえ、文頭から意味がつかめるようにならなければなりません。そのための練習が区切り読みです。

作業手順
1. 英文を見てできるだけ速く意味のかたまりを見抜き、切れ目に斜線を入れていく。
2. 文頭から順繰りにかたまり単位で意味をつかみ訳していく。
和訳自体が目的ではありません。あくまでも意味の理解に重点を置くようにしましょう。
3. 文の構造を確認しながら、それぞれのかたまりの意味をつないで文全体を理解する。
意味を正確につなぐためには、文の構造をきちんと理解していることが不可欠です。
4. 正しく理解できたかどうかを日本語訳でチェックする。

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探し読み

Reading Sectionの問題のほとんどは本文中の特定の段落を対象としています。しかも問題は本文の内容の順番に沿って出題されています。そのため、問題を解く前に本文を全部読んでいなくても、問題と該当する段落を往復しながら読み進めていけば正解を出すことができるのです。

そこで、問題を先読みしてから、解答に必要な情報を求めて英文を「探し読み」するというのが効率的な読み方ということになります。すべての問題に時間的余裕を持って臨むことができるためには、この「探し読み」の習得が欠かせません。

◇読み方
ここで「探し読み」をするというのは、問題の対象になっていない箇所はまったく読まないということではありません。
そうではなく、
・解答に直接関係のない箇所については多少分からないところがあっても立ち止まらずに読み進める
・一方、解答に関係がある箇所については丁寧に読んで内容を正確に理解し、自信を持って解答する
というように、緩急をつけた読み方をするということです。

こうした読み方は、「探し読み」の意識を強く持って英文に取り組むという経験を重ねる中で少しずつ身につけることができるものです。辛抱強く練習を繰り返しましょう。

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飛ばし読み

Reading Sectionの問題の中には部分的な理解では正解を出せないものもあります。それは要約完成問題や分類完成問題です。これらの問題には、複数箇所、あるいは全体についての理解がなければ対応できません。しかし、だからといって隅から隅まで理解できていなければ答えられないというわけでもありません。

必要なのは、文章全体、あるいは各段落の主旨を効率よく把握する読み方です。そこで登場するのが「飛ばし読み」です。英語の文章構成には基本的なパターンがあるため、ある箇所を優先的に読むことによって文章の全体像を素早くつかむことができるのです。

◇読み方
「飛ばし読み」をするに当たっては、「文章全体のテーマは序論である第1段落に、段落のテーマは冒頭に提示されることが多い」という文章構成の知識が役に立ちます。
この知識に従えば、第1段落と各段落の冒頭をきちんと読み、それ以外の部分は「飛ばし読み」することで、文章の主旨を素早く把握できます。

「飛ばし読み」も「探し読み」同様、一朝一夕に身につくものではありません。問題集に取り組む際には、要約完成問題の有無にかかわらず、文章構成の知識を生かしながら「飛ばし読み」をして大意を把握し、それをメモに書き留めることを習慣化しましょう。こうした実践の積み重ねによってはじめて「飛ばし読み」のスキルは習得することができます。

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