英検の特徴
受験者の8割以上が学生
受験者の8割以上を学生(特に中学生と高校生)が占めていることが英検の大きな特徴です。下記の表は2012年度から2015年度までの受験志願者数(人)の推移を表したものです。
|
2013年度 |
2014年度 |
2015年度 |
学生 |
2,347,877 (88.4%) |
2,325,606 (88.2%) |
2,893,875 (89.7%) |
その他 |
309,167 |
309,797 |
331,483 |
総数 |
2,657,044 |
2,635,403 |
3,225,358 |
<注1>公式サイトの「受験の状況」(2013年度〜2015年度)に掲載のデータをもとに作成。 <注2>学生=小学校以下+中学・高等学校+大学 <注3>これらの志願者数は実用英語技能検定、英検IBA、英検Jr. の合算。 |
理由としては、英検の問題が2級までは中学校や高校の指導要領に沿って作られているため、学生が普段の学習で身につけた英語力を測定するのに適していることがあると考えられます。
その意味で英検は、学校教育を側面から支え、日本人の英語の基礎力を養成する役割を果たしているといえます。
このページのトップに戻る
TOEICとの比較
|
英検 |
TOEIC® L&R |
受験者 |
主に学生 |
主に社会人 <注>2001年から初級学習者向けのTOEIC Bridge® Testが登場 |
問題構成 |
リスニングとリーディングの他に、面接試験によるスピーキングテスト(3級以上)、記述式のライティングテスト(1級と準1級) |
リスニングとリーディング <注>2007年からスピーキングとライティングの能力を測定するTOEIC® S&Wが開始 |
結果 |
合否の判定 |
スコアで評価 |
その他 |
- 試験後、問題冊子を持ち帰ることが可能 - 問題・解答は過去3回分を公開 - 試験中にメモを取ることが可能 |
- 試験後、問題用紙をすべて回収 - 問題・解答は非公開 - 試験中にメモを取ることは禁止
|
<注>英検の公式サイトでは、試験日の翌日から解答速報を提供しています。 |
英検準1級・1級とTOEICの難易度
・英検準1級とTOEIC® L&R TOEIC® L&Rでは多少のビジネス関係語彙を除けば標準的な語彙が大半を占めるのに対し、英検準1級では標準的な語彙に加えて、英語らしい比喩表現や口語イディオムを多数含むことから、英検準1級の問題の方が難しいといえます。
・英検1級とTOEIC® L&R TOEIC® L&Rでは決して目にすることがないような単語を含めた、かなり豊富な語彙力が求められることや、社会性の高い話題をトピックとしたライティングやスピーキングの問題が出題されることを考えると、英検1級の問題の方がかなり難しいといえます。
|
このページのトップに戻る
英検の活用状況
・小学生も受験 英検には英語の学習を始めたばかりでもチャレンジできる級があるため、小学生も受験しています。小学校での英語教育が注目されている現在の状況を考えると、今後、小学生の受験者数が増加していくことが予想されます。
小学生の志願者数の推移
|
2011年度 |
2012年度 |
2013年度 |
志願者数(人) |
193,711 |
206,849 |
220,611 |
合格者数(人) |
138,802 |
145,339 |
156,351 |
<注>公式サイトの「受験の状況 学生別」(2011年度〜2013年度)に掲載のデータをもとに作成。最新のデータは公開されていません。 |
|
・入試で優遇 英検で一定の級を取得した学生は、高校や短大・大学などの入試において、合格判定で優先されたり、内申点に加算されたりするなど優遇されます。 <注>高等学校卒業程度認定試験(旧大検)において、英検準2級以上合格者は英語の試験科目が免除されます。
・学校での単位認定 多くの高校や短大・大学などが、英検資格を級に応じて英語科目の単位として認める制度(単位認定制度)を採用しています。
・センター試験対策に 英検とセンター試験の英語は出題形式に類似点が多いため、英検の学習をすることがセンター試験対策にもなります。
・海外留学にも 英検は2004年から、アメリカやオーストラリア、カナダなど海外の大学でも、従来のTOEFLやIELTSのスコアと同様に、語学力証明資格として認められています。公式サイトによれば、特に面接によるスピーキングテストが海外の高等教育機関からも高い評価を受けていると説明しています。 <注>公式サイトの「英検で海外留学」のページで、英検を認定している海外の学校一覧を参照できます。
・通訳ガイド試験で科目免除 通訳案内士試験(通訳ガイド試験)において、英検1級合格者は外国語(英語)の筆記試験が免除されます。
・教員採用試験で有利に 多くの県が教員採用試験において、英検資格に対して特別措置を適用しています。 <注>対象となる級は準1級と1級です。特別措置の内容は県によって異なります。
このページのトップに戻る
|