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英検1級の学習法
1級試験の難易度は「大学上級程度」という言葉から想像される以上に高いと言えるでしょう。公式サイトの表現を借りるならば、「社会性の高い幅広い話題」について「読む」「聞く」「話す」「書く」のいずれも十分に行うことができるレベル、といった方がピンとくるかもしれません。つまり、1級合格には教養のあるネイティブ・スピーカーに近い高度な英語力が求められています。従って、準1級と同じく「圧倒的なインプット+できる限りのアウトプット」というのが基本的な戦略ですが、意識的なインプットに加えて自然なインプットを増やしていくことが不可欠です。
語彙力の強化を単語集を使って行う場合、単語と意味の組み合わせだけで覚えていく方法と単語を含む例文(または、フレーズ)で覚えていく方法がありますが、これは自分に合う方を選択してください。いずれにせよ、できるだけ早く最後まで終わらせて、全体をいかに繰り返すかがポイントになります。目で見るだけでなく、耳で聞いて、手で書いて、口に出して、つまり五感を総動員して覚えるようにすることは言うまでもありません。 単語集で意味(正確には訳語)を確認していると、類義語の相違など細かいニュアンスが気になることがあるかと思います。そのような場合には、手間を惜しまずに英英辞典を活用しましょう。単語についての説明、すなわち定義を読むことでイメージが明確になり、引いては記憶に定着しやすくなります。学習の中心が多聴や多読解であっても、1つの単語を深く理解する機会を作ることも忘れないようにしてください。 語彙問題対策筆記試験1番の語彙問題で単語集に収録されていない単語が出題される可能性があるのは準1級の場合と同じです。対策としては語源の知識を身につけることが有効です。詳しくは準1級の学習法を参照してください。
文法が直接問われることはありませんが、二次試験の評価基準の1つが「文法・語彙の正確かつ適切な運用能力」(100点中20点を占める)であることは肝に銘じておきましょう。一度は文法の各項目について自分の運用力を厳しくチェックし、弱点は必ず補強しておくことをお勧めします。 また、筆記試験4番のエッセイ作成問題では、時間が許せば自分が書き上げたものを見直すことになります。その際、文法上のミスに気づくことができるためには、特にライティングに必要な文法項目について理解のレベルを高めておく必要があります。
TIMEやNewsweekなどの英文雑誌の記事を使って、多読と精読を並行して行います。ちなみに、1級の読解問題は英文雑誌のカバーストーリを辞書なしで理解できるレベルを想定していると言われています。多読と精読について詳しくは準1級の学習法を参照してください。 自然なインプットとしては、英字新聞や英文雑誌、ペーパーバックなどを自分の興味の赴くままにどんどん読んで大量に英語をインプットします。ポイントは英語そのものよりも中身を追うようにすることです。必要なのは情報感覚と問題意識です。 読解問題対策1級受験者の中には読解問題を得点源にしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そのためには、自信を持って解答できるようにしておく必要があります。効果的な学習法を2つ挙げておきます。
また、筆記試験3番の読解問題では、限られた時間でかなり長い英文を処理しなければなりません。必要があれば、問題の先読みと必要な情報の探し読みで対応します。普段からそういった読み方の練習を積み重ねておきましょう。
表現力をつけるには、主にリーディングを通じた表現収集が欠かせません。お勧めはTIMEのINBOXで、これは読者から投稿された意見を紹介するコーナーです。簡潔で論理的な文章を書く上で良い手本となります。 作文問題対策筆記試験4番ではエッセイの作成が要求されますが、最重要課題は論理的構成をしっかりすることです。パラグラフの構成とエッセイ全体の構成を次に示します。パラグラフとエッセイの構成が類似していることに注意してください。
論理的構成がしっかりしたエッセイを書くためには、実際に書き始める前のプラン作りが重要です。具体的には次の作業を行います。
本試験でこの作業にかけられる時間は5分にも満たないはずです。本番でいきなりというのでは時間ばかりかかってしまい役に立ちません。普段から時間制限を設けて練習することでプラン作りに慣れておくようにしましょう。
リーディング同様、多聴と精聴を組み合わせます。精聴では1つの教材を使ってシャドウイングを徹底的に行います。シャドウイングは音とリズムの体得を目的とした練習から始めて構文や意味を意識した練習へ、さらには弱点補強(冠詞や複数単数、時制など)を目的とした練習へと発展させていき、1つの教材を完璧に仕上げましょう。 自然なインプットとしては、衛星放送(CNNなど)やラジオ放送(AFNなど)の各種番組の中から、自分が興味のあるものを選んでどんどん聞きましょう。ここでも大切なのは、英語にとらわれずに話者のメッセージを追いかけるようにすることです。放送や新聞、雑誌は、ネットのオンラインを積極的に活用するといいでしょう。 リスニングテスト対策リスニングテストのPart2とPart4で流れる英文は長いので、聞き取りの際にメモを活用する人も多いかと思います。そういう人は問題演習の段階からメモを取る練習を重ねて十分に慣れておいた方がいいことは言うまでもありません。ただし、メモを取ることはあくまでも補完的なもので、覚えきれなかった最小限の情報のみをメモするというのが賢明な姿勢です。できるだけ多くの情報を記憶できるようにする、言い換えれば、頭の中にメモできるようにすることを目指してください。 また、Part4のインタビュー形式問題に慣れるには、過去問の他にも格好の教材があります。それは月刊の英語学習雑誌です。この種の雑誌には毎号インタビュー記事が収録されているので是非、活用してみてください。
表現力や構文力の確認や強化のためにリプロダクションを行いましょう。リプロダクションは、ある程度の長さの英語を一回だけメモを取らずに聞き、終わったらすぐに聞いた英語を正確に再現する作業です。1級レベルでは複数のセンテンスをまとめて(できればパラグラフ全体について)練習してみてください。リプロダクションはもちろん、記憶力や集中力の鍛錬にもつながります。 ◎スピーキングの練習をする際には、必ず自分のパフォーマンスを録音するようにしてください。 二次試験対策
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