スパルタ英語・英会話 NCC綜合英語学院

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英検の概要
英検の特徴
各級の試験内容
- 4, 5級
- 3級
- 準2級
- 2級
- 準1級
- 1級
各級の学習法
- 2級
- 準1級
- 1級
終わりに

英検準1級の学習法

語彙 文法
リーディング ライティング
リスニング スピーキング
全般

準1級合格にはまず、文法力・語法力・構文力といった、英語の基礎力の完璧さが求められます。その上で高度な運用力が要求されることから、準1級以上では勉強の質だけでなく量も合否のカギになってきます。従って、準1級対策としては、きっちり丁寧に取り組むものと量をこなすものとを同時並行させていくことが重要です。

語彙

語彙力強化には、リーディングやリスニングの英文の中に出てきた単語をそのまま覚えていくのに加えて、準1級に特化した単語集を使用するというのが現実的な方法です。

このレベルの単語の場合、ただ英語と意味を対応させて暗記するのはかなりきついので、例文で覚えようとする人も多いかと思います。その場合、必ずしも完全なセンテンスの形にこだわる必要はありません。覚えるのにセンテンスでは長すぎるというのであれば、その単語を含むフレーズ単位でも構いません。いずれにせよ、自分にとって記憶に残りやすい形で覚えることが肝心です。

語彙問題対策

筆記試験1番の語彙問題では、単語集に収録されていない単語が出題される可能性もあります。そこで役に立つのが単語の成り立ちについての知識です。

ご存知のように、英語の長い語はたいてい「語根」を中心に、その前後の「接頭辞」と「接尾辞」から成り立っています。これらについての知識があると、準1級以上のレベルの単語を覚えるのが容易になるだけでなく、未知語の意味を推測する上でも有効な道具になります。語源の知識を習得することも、単語の学習メニューに加えましょう。

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文法

準1級の試験では文法が直接問われることはありませんが、ライティングはもちろん、公式サイトで二次試験における評価の観点に文法・語法が挙げられていることからも分かるように、スピーキングでも文法・語法力が間接的に問われていることは明らかです。必要なのは、正確な知識だけでなく、自在な運用力です。文法・語法・構文において弱点がある人は早急に対策を講じておきましょう。例文の音読や例文を使った口頭による英訳練習などがお勧めです。

リーディング

Japan Timesなどの英字新聞を使って、多読と精読を並行して行います。ちなみに、準1級の読解問題は英字新聞の社会面を辞書なしで読めるレベルを想定していると言われています。多読の場合はできるだけ速くたくさん読むようにします。知らない単語が出てきても、意味を推測しながら(場合によっては無視して)読み進め、大意をつかむことに専念してください。一方、精読の場合にはキーワードだと思う単語については辞書を引いて徹底的に調べます。できれば、その結果を自分専用のテーマ別単語集に整理していくといいでしょう。

未知語の処理

英文を読んでいて知らない語に遭遇したときにその意味を推測する方法の1つは、上述した語源の知識を活用することです。もう1つが未知語の前後にある語句を利用する方法です。

文中の各語は互いに無関係に孤立して存在するのではなく、相互に緊密な関係を持っています。難しい語の前後には、その意味を説明や描写、例示などによって補足してくれる語句や同意語(場合によっては反意語)があることが多いのです。それらを活用することによって未知語の意味を推測することができます。

読解問題対策

筆記試験2番の読解問題(穴埋め形式)を苦手としている受験者が意外に多いようです。これは語彙の知識だけで解決できる問題ではなく、前後関係、つまり文脈から判断して解答しなければならない問題です。そこで、この形式の問題を攻略するには論理の筋道を読み取る練習が必要になります。その一環として、精読を行う際にはパラグラフリーディングを実践することをお勧めします。

パラグラフリーディング

英語の各パラグラフは1つのMain idea(主題)を中心としてまとまっています。Main ideaは多くの場合、Topic sentenceと呼ばれる文で明示されます。そして、このTopic sentenceはパラグラフの冒頭に来ることが一番多いことが分かっています。したがって、パラグラフの主旨を捉えるには、特にパラグラフの最初の文と、念のために最後の文を注意して読まなければなりません。

パラグラフのTopic sentence以外の文の集合体はSupporting detailsなどと呼ばれ、その役割は文字通り、Topic sentenceをサポートすることです。この部分がどのように展開するのかによってパラグラフの展開が決まります。

パラグラフの展開にはいくつかのパターンがありますが、それを速く正確につかむには接続語句が手がかりになります。例えば、on the other handがあれば、展開パターンがcontrast(対照)であることが、first, secondとあればlisting(列挙)のパターンであることが分かります。このような手がかりを利用することでパラグラフの展開が明確になり、情報の整理が容易になります。

このように、Topic sentenceを見つけ出してパラグラフの主題を捉え、接続語句などを手がかりにしてパラグラフの展開を知ることでアイディアを整理する、というのがパラグラフリーディングです。

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ライティング

表現力をつけるために、できるだけ多くの英文を読んで表現収集を行いましょう。ただし、ニュース記事のように情報提供を目的としたものではなく、筆者が意見を述べているものを読むようにします。週刊STMainichi WeeklyAsahi Weeklyなど学習用英字新聞のコラムやエッセイがお勧めです。

作文問題対策

筆記試験4番ではメールの返信文を作成する問題が出題されます。実質的には、メールにある3つの質問に答える形で自分の意見を記述する問題です。返信文の構成は次のようになります。

Dear 相手の名前
挨拶の言葉
・1つ目の質問に対する答え(=意見)+理由
・2つ目の質問に対する答え(=意見)+理由
・3つ目の質問に対する答え(=意見)+理由
結びの言葉
自分の名前

問題集で練習する際には、この枠組みに沿って解答を作成します。
ポイントは理由の部分をいかに詳しく具体的に記述できるかです。

リスニング

多聴と精聴を並行して行います。多聴で広く浅く英語に触れる一方で、精聴ではシャドウイングを徹底的に行うことで1つの教材に集中的に深く取り組みます。

シャドウイングのやり方自体は単純で、英語を聞きながら、聞こえた英語をそのまま口に出して繰り返し、流れてくる英語についていく作業です。同時にというよりは半歩遅れてついていく感じです。冠詞や前置詞などもできるだけ正確に繰り返すように注意してください。自分のシャドウイングを録音して弱点を確認し、できないところは部分練習するようにします。

初めは英語らしい音とリズムの体得を目的としてシャドウイングの練習を行いますが、結果としてリスニング力の向上にもつながります。それができたら、今度は文の構造や意味を意識しながら繰り返しシャドウイングをすることによって、英語を英語のまま理解している状態に近づけていきましょう。

シャドウイングは同じ教材を使って繰り返し練習することがポイントです。教材の英語を完全に自分のものにすることを目指してください。


少しでも文が長く複雑になると理解できなくなるという人は、文の構造を追いかけながら、できるだけ文頭からかたまりごとに意味をとらえていく練習をする必要があります。そのための練習法が区切り聞きです。

1. 英語を聞きながら、頭の中で文をかたまりごとに区切っていく。

2. かたまりごとに止めながら聞き、意味をつかんでいく。

3. 文の構造を意識しながら通して聞き、カタマリごとの意味をつないでいく。

英文を見ながらであれば意味のかたまりを見抜くことは比較的簡単ですが、音だけを聞きながら同じことができるかが聞き取りの上で大きなカギとなります。

リスニングテスト対策

リスニングテストでメモを取りながら聞き取りをする人は、問題演習を行う際にメモ取りの練習をすることも忘れないようにしてください。メモを取ることは記憶保持の助けになる一方で、聞き取りがおろそかになる可能性もあります。メモを取ることが聞き取りの妨げにならないように十分に練習をしておく必要があるということです。

また、リスニングテストPart3のReal-life形式問題は、その形式に慣れているかどうかが成績を左右するようです。特に、本文を聞く前に10秒でSituationQuestionを読み終えるのは決してやさしいことではありません。ちなみに、2010年度第3回に実施された本試験ではSituationの語数が増えたため、読み終わらないうちに本文の放送が始まってしまったという受験者も多かったようです。この形式の問題にできるだけ多く取り組んで十分に慣れておきましょう。

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スピーキング

スピーキング力の強化に非常に有効な練習法の1つは、聞いた英語を完全に再現するリプロダクションです。準1級レベルでは、これを1文単位で行ってみましょう。英語を1文の終わりまで聞いたら止め、すぐ後にその文を自分で口に出します。シャドウイングとは異なり、聞いた英語をいったん記憶にとどめなければならないので、その分、負荷の大きい作業です。なお、リプロダクションの練習はいきなり初見で行うのではなく、英文の内容を正確に理解した上で行ってください。

◎スピーキングの練習をする際には、必ず自分のパフォーマンスを録音するようにしてください。

二次試験対策

ナレーション対策

4コマイラストの展開を2分で説明するので、1コマ当たりのナレーションの時間は30秒です。日本人が英語を話す速度を考えると、1コマについて50語程度の英文(3〜5文程度)を作ればいいということになります。各コマのナレーションの基本的な構成は次の通りです。

1. 登場人物の行動や置かれた状況を簡潔に述べる。
- そのコマのポイントとなる部分
2. 詳細を述べる。
- 1をサポートする部分
3. 登場人物の心理状態を述べる。
- 場合によっては省略

練習する際には、この枠組みに従ってナレーションを組み立てるようにしましょう。
● 吹き出しの中に書かれている英語など、イラストの中で使われている英語を最大限に活用しましょう。
● 登場人物の感情は表情のほかに、バブリングで描かれる頭の中のイメージからも読み取ることができます。>

二次試験のナレーションに備えて身につけておくべき表現は主に人の行動を説明する表現と感情を説明する表現の2つです。日頃の表現収集の参考にしてください。また、簡単な英語で物事を説明する能力を高めるには、学習用英英辞典の活用が効果的です。

本試験ではナレーションを始める前に1分間の準備時間が与えられます。この間にできることは、上記の枠組みに沿って話すべきことを整理する、といったごく簡単なものになるでしょう。しかし、どんなに簡単な作業でもそれを効果的に行うには練習が必要です。準備時間のための練習も忘れないでください。


Q&A対策

面接委員からの質問に対する答えの構成は基本的に次のようになります。この枠組みに沿って答える練習をしておきましょう。

1. 質問に対して自分の意見を明確に述べる。
2. 1の理由を述べる。
3. 2の理由について、事例を示すなどして具体的に説明する。
- 場合によっては省略

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