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英検準1級の学習法
準1級合格にはまず、文法力・語法力・構文力といった、英語の基礎力の完璧さが求められます。その上で高度な運用力が要求されることから、準1級以上では勉強の質だけでなく量も合否のカギになってきます。従って、準1級対策としては、きっちり丁寧に取り組むものと量をこなすものとを同時並行させていくことが重要です。
語彙力強化には、リーディングやリスニングの英文の中に出てきた単語をそのまま覚えていくのに加えて、準1級に特化した単語集を使用するというのが現実的な方法です。 このレベルの単語の場合、ただ英語と意味を対応させて暗記するのはかなりきついので、例文で覚えようとする人も多いかと思います。その場合、必ずしも完全なセンテンスの形にこだわる必要はありません。覚えるのにセンテンスでは長すぎるというのであれば、その単語を含むフレーズ単位でも構いません。いずれにせよ、自分にとって記憶に残りやすい形で覚えることが肝心です。 語彙問題対策筆記試験1番の語彙問題では、単語集に収録されていない単語が出題される可能性もあります。そこで役に立つのが単語の成り立ちについての知識です。 ご存知のように、英語の長い語はたいてい「語根」を中心に、その前後の「接頭辞」と「接尾辞」から成り立っています。これらについての知識があると、準1級以上のレベルの単語を覚えるのが容易になるだけでなく、未知語の意味を推測する上でも有効な道具になります。語源の知識を習得することも、単語の学習メニューに加えましょう。
準1級の試験では文法が直接問われることはありませんが、ライティングはもちろん、公式サイトで二次試験における評価の観点に文法・語法が挙げられていることからも分かるように、スピーキングでも文法・語法力が間接的に問われていることは明らかです。必要なのは、正確な知識だけでなく、自在な運用力です。文法・語法・構文において弱点がある人は早急に対策を講じておきましょう。例文の音読や例文を使った口頭による英訳練習などがお勧めです。
Japan Timesなどの英字新聞を使って、多読と精読を並行して行います。ちなみに、準1級の読解問題は英字新聞の社会面を辞書なしで読めるレベルを想定していると言われています。多読の場合はできるだけ速くたくさん読むようにします。知らない単語が出てきても、意味を推測しながら(場合によっては無視して)読み進め、大意をつかむことに専念してください。一方、精読の場合にはキーワードだと思う単語については辞書を引いて徹底的に調べます。できれば、その結果を自分専用のテーマ別単語集に整理していくといいでしょう。
読解問題対策筆記試験2番の読解問題(穴埋め形式)を苦手としている受験者が意外に多いようです。これは語彙の知識だけで解決できる問題ではなく、前後関係、つまり文脈から判断して解答しなければならない問題です。そこで、この形式の問題を攻略するには論理の筋道を読み取る練習が必要になります。その一環として、精読を行う際にはパラグラフリーディングを実践することをお勧めします。
表現力をつけるために、できるだけ多くの英文を読んで表現収集を行いましょう。ただし、ニュース記事のように情報提供を目的としたものではなく、筆者が意見を述べているものを読むようにします。週刊STやMainichi Weekly、Asahi Weeklyなど学習用英字新聞のコラムやエッセイがお勧めです。 作文問題対策筆記試験4番ではメールの返信文を作成する問題が出題されます。実質的には、メールにある3つの質問に答える形で自分の意見を記述する問題です。返信文の構成は次のようになります。
問題集で練習する際には、この枠組みに沿って解答を作成します。
多聴と精聴を並行して行います。多聴で広く浅く英語に触れる一方で、精聴ではシャドウイングを徹底的に行うことで1つの教材に集中的に深く取り組みます。 シャドウイングのやり方自体は単純で、英語を聞きながら、聞こえた英語をそのまま口に出して繰り返し、流れてくる英語についていく作業です。同時にというよりは半歩遅れてついていく感じです。冠詞や前置詞などもできるだけ正確に繰り返すように注意してください。自分のシャドウイングを録音して弱点を確認し、できないところは部分練習するようにします。 初めは英語らしい音とリズムの体得を目的としてシャドウイングの練習を行いますが、結果としてリスニング力の向上にもつながります。それができたら、今度は文の構造や意味を意識しながら繰り返しシャドウイングをすることによって、英語を英語のまま理解している状態に近づけていきましょう。 シャドウイングは同じ教材を使って繰り返し練習することがポイントです。教材の英語を完全に自分のものにすることを目指してください。 少しでも文が長く複雑になると理解できなくなるという人は、文の構造を追いかけながら、できるだけ文頭からかたまりごとに意味をとらえていく練習をする必要があります。そのための練習法が区切り聞きです。
英文を見ながらであれば意味のかたまりを見抜くことは比較的簡単ですが、音だけを聞きながら同じことができるかが聞き取りの上で大きなカギとなります。 リスニングテスト対策リスニングテストでメモを取りながら聞き取りをする人は、問題演習を行う際にメモ取りの練習をすることも忘れないようにしてください。メモを取ることは記憶保持の助けになる一方で、聞き取りがおろそかになる可能性もあります。メモを取ることが聞き取りの妨げにならないように十分に練習をしておく必要があるということです。 また、リスニングテストPart3のReal-life形式問題は、その形式に慣れているかどうかが成績を左右するようです。特に、本文を聞く前に10秒でSituationとQuestionを読み終えるのは決してやさしいことではありません。ちなみに、2010年度第3回に実施された本試験ではSituationの語数が増えたため、読み終わらないうちに本文の放送が始まってしまったという受験者も多かったようです。この形式の問題にできるだけ多く取り組んで十分に慣れておきましょう。
スピーキング力の強化に非常に有効な練習法の1つは、聞いた英語を完全に再現するリプロダクションです。準1級レベルでは、これを1文単位で行ってみましょう。英語を1文の終わりまで聞いたら止め、すぐ後にその文を自分で口に出します。シャドウイングとは異なり、聞いた英語をいったん記憶にとどめなければならないので、その分、負荷の大きい作業です。なお、リプロダクションの練習はいきなり初見で行うのではなく、英文の内容を正確に理解した上で行ってください。 ◎スピーキングの練習をする際には、必ず自分のパフォーマンスを録音するようにしてください。 二次試験対策
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