スパルタ英語・英会話 NCC綜合英語学院

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アナウンス

ここでは、代表的な空港アナウンスの例を紹介します。


優先搭乗案内

"Good afternoon passengers. This is the pre-boarding announcement for ABC Airlines flight 6789 to San Francisco."
皆様、こちらはABC航空サンフランシスコ行き6789便の優先搭乗案内でございます。

「乗客」は passenger[pǽsəndʒər] です。アクセントに注意!日本語の「アナウンス」は名詞ですが、英語の announce[ənáuns] は動詞です。名詞形は"announcement"です。"preboard"は"board"に"pre-"が付いたもので「他の人より先に搭乗する」ことです。

"We are inviting passengers with small children, and those requiring special assistance to board at this time."
ただ今から、小さなお子様をお連れのお客様や特別なお手伝いを必要とされるお客様に搭乗していただきます。

ここでの"invite"は「招待する」ではなく「求める」「請う」という意味です。人に丁寧に要請するときに<invite someone to do>の形で使いますが、これはフォーマルな言い方です。上の例文では"someone"のところに"passengers with small children, and those requiring special assistance"がきていると考えてください。

"those"は"the passengers"の代わりです。次も同じ内容のアナウンスです。

"Ladies and gentlemen, ABC Airlines flight 6789 to San Francisco will begin boarding. Passengers with small children and those requiring special assistance may board at this time."
皆様、ABC航空サンフランシスコ行き6789便は搭乗を開始いたします。小さなお子様連れのお客様や特別なお手伝いを必要とされるお客様はただ今からご搭乗ください。

     

"Please have your boarding pass and identification ready."
搭乗券と身分証明書をご用意ください。

「身分証明書」はご存知のように"ID"ですが、ここでは略さずに identification[aidèntifəkéiʃən] を使っています。

"General boarding will begin in approximately ten minutes."
一般のお客様のご搭乗はおよそ10分後に開始となります。

「およそ」は"about"が最も一般的な語です。approximately[əpráksəmətli] はやや堅い語です。なお、「今から…後に」というときには"after"ではなく"in"を使います。


一般搭乗案内

"ABC Airlines flight 6789 to San Francisco is now boarding at gate 81."
ABC航空サンフランシスコ行き6789便はただ今、81番ゲートよりご搭乗いただいております。
"ABC Airlines flight 6789 to San Francisco is now boarding. Would all passengers please proceed to gate 81?"
ABC航空サンフランシスコ行き6789便はただ今、ご搭乗いただいております。当便をご利用になるお客様は81番ゲートにお進みください。
"Passengers on ABC Airlines flight 6789 to San Francisco are now boarding at gate 81."
ABC航空サンフランシスコ行き6789便のお客様はただ今から81番ゲートよりご搭乗いただきます。

これらの例文からも明らかなように、"board"の主語には「乗客」だけでなく「飛行機」がくることもあります。proceed[prəsí:d] は「ある方向に進む」という意味のフォーマルな語です。"proceed to"の形で覚えましょう。

2番目の例文は、<Would you please ...?>という依頼文の"you"の代わりに"all passengers"がきていると考えてください。

     

飛行機が大きい場合や混雑時には、座席番号を区切って搭乗していただくことがあります。

"Passengers holding tickets for seats in rows 35 through 45, please come forward for boarding."
座席番号が35列から45列までのチケットをお持ちのお客様は搭乗口にお進みください。

"row"は飛行機の座席の「横列」のことでしたね。

「AからBまで」は"from A to B"ではBを含むかどうかあいまいですが、"(from) A through B"(アメリカ英語)とするとBも含みます。ちなみに、イギリス英語では"(from) A to B inclusive"を使います。

"come forward"は「進み出る」という意味。上述の"proceed"や"come forward"の他に"make your way"という表現もあります。


最終搭乗案内

"Attention passengers, this is the final boarding call for ABC Airlines flight 6789 to San Francisco."
皆様、こちらはABC航空サンフランシスコ行き6789便の最終搭乗案内でございます。

"All ticketed passengers, please proceed to gate 81 immediately."
搭乗券をお持ちのお客様はただちに81番ゲートにお越しください。

"ticket"は「人にチケットを発券する」という意味の動詞として使うことができるので、"ticketed passenger"で「搭乗券を持っている乗客」ということです。immediately[imí:diətli] は「すぐ」「ただちに」という意味のやや堅い語です。


遅延・欠航・変更等の案内

"Attention passengers on ABC Airlines flight 123 to New York. The flight has been delayed due to bad weather ."
ABC航空123便ニューヨーク行きにご搭乗のお客様にお知らせします。天候不良のため、当便は出発が遅れております。

ここでの delay[diléi] は「遅らせる」という意味で、受動態でよく使います。"due to"は「原因」を表すフレーズの1つです。

それでは、フライトが「欠航になった」ことを案内するときに使う単語は何でしょう?

     

答えは cancel[kǽnsəl] です。

"ABC Airlines flight 123 to New York has been cancelled due to mechanical problems."
ABC航空123便ニューヨーク行きは機械系統のトラブルのため欠航となりました。

次は、搭乗口変更のご案内です。

"Attention passengers on ABC Airlines flight 123 to New York. The boarding gate has been changed. The flight will be leaving from Gate 73"
ABC航空123便ニューヨーク行きに搭乗予定のお客様にご案内いたします。搭乗口が変更となりました。当便は73番ゲートより出発いたします。

2番目と3番目の文を1つにまとめることもできます。

"Your boarding gate has been changed from 63 to 73."
搭乗口が63番から73番に変更となりました。

今度は「オーバーブッキング」のご案内です。

"ABC Airlines Flight 123 to New York is overbooked, so we're looking for passengers who are willing to give up their seats in exchange for a travel voucher".
ABC航空123便ニューヨーク行きは座席数を超えるお客様の搭乗となるため、座席を譲っていただけるお客様を探しています。譲っていただいた方にはお礼として旅行券を差し上げます。

overbook[òuvərbúk] は「定員以上の予約をとる」ことで、あるフライトが予約超過であることは過去分詞の"overbooked"を使って表します。

<be willing to do>は「…するのをいとわない」という意味で、消極的な同意を表します。「席を譲る」は"give up"を使います。

exchange[ikstʃéindʒ] を使った"in exchange for"は「…と交換に」「…の代わりに」という意味です。"voucher[váutʃər]"は現金の代用となる「引換券」のことです。


呼び出し

"Would passenger Peter MacNicol please report to the information desk?"
お客様のピーター・マクニコル様、案内デスクまでお越しください。

ここでの"report"は場所に「出向く」「出頭する」という意味で使っています。"report to"の形で覚えましょう。


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