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英会話真剣勝負・旧コラム
■■■■■■ 電子辞書−諸手を揚げてお薦めできぬ事情 (3/4) ■■■■■■
(2/4のつづき) 国語力向上の一環として、辞書を多分に活用しなければならないことは英語学習の場合と同じです。分からない言葉は勿論のこと、当たり前と思える日本語でも、ことあるごとにその場で辞書を引いてみれば様々な新発見があるものです。
とは言っても、「広辞苑」のような巨大な辞書を常に携帯し日常的に活用するなど、電子化される以前は思いもよらぬことでした。
しかし、今やそれが可能なのです。電子辞書として英語の辞書と一緒に組み込まれ、勿論、それによってサイズが増す訳でもなく、「広辞苑」がこんなにも身近に活用できるようになったのです。このメリットを利用しない手があるでしょうか…。
こうして、電子辞書を諸手を揚げてお薦めできる時代が続き、2000年頃には円熟期を迎えます。
電子辞書はコンパクトにしすぎると操作性や視覚性が悪くなることが懸念されますが、○社のものはポケットサイズにしてその様なディメリットも殆ど感じられず、また、処理速度についてもこの時期に申し分のない速さに達しました。組み込まれた辞書の数も必要にして十分で、価格も第1号機の半分にまで下がりました。
この良き時代が数年続きました…。
そして、電子辞書の業界に異変が起ったのです。それが現在私に電子辞書を諸手を揚げてお薦めできぬと言わせる誠に残念な事態を招いているのです。
その異変とは?
何と研究社の中辞典(Collegeate)が各メーカーの電子辞書から一斉に消滅し、内容的に似ても似つかぬ辞書が取って代わったのです。
その取って代わった辞書の出版社が台風の目なのか、はたまた研究社の方なのか…。コピーライトの価格競争か、コピーライトの方針転換か…。とにかく、辞書の出版社と辞書を組み込む各メーカーとの間で、取引が一変したことは確かです。
○社は研究社の中辞典を真っ先に取り入れたパイオニアとして、「電子辞書は辞書の内容で決まる」ということを最も自負する立場にある筈ですが、ここに来て、商いを優先せざるを得なくなったのでしょう。
研究社・中辞典の復活を願いつつ○社に問い合わせてみたところ、その予定はないとの回答でした。
以来、「電子辞書はどれが良いか」と尋ねられることが私には苦痛でなりません。
「新英和中辞典」は、どのメーカーのどの製品においても絶滅してしまい、「新和英中辞典」については、僅か数機種に辛うじて残っている程度で、以前のように両方が揃うことはありません。
一方、研究社の「英和活用大辞典」と「リーダーズ英和辞典」が電子化されたことは不幸中の幸いです。
「英和活用大辞典」は、コロケーションつまり語句と語句のつながりを示した大辞典で、語法において普通の英和辞典では網羅し得ない域に踏み込んでおり、大変重宝します。「リーダーズ英和辞典」は収録語数において郡を抜いており、補強版の「リーダーズ・プラス」と併せると実に46万語にも達し、これまた重宝します。
何やら研究社の辞書ばかりを褒めているようですが、別に不思議ではありません。研究社は紛れなく国内における英語辞書のオーソリティーで、優れた企画のもと、優れた編者が集い、優れた辞書ができるのです。
電子辞書−諸手を揚げて…(4/4)へ つづく
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