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英会話真剣勝負・旧コラム
■■■■■■ 電子辞書−諸手を揚げてお薦めできぬ事情 (2/4) ■■■■■■
(1/4のつづき) では次に、その和英辞典について言うと… 英和辞典ほど決定的なものはないにしても、私を含め多くの英語教育者が薦めるものは、やはり、前述の英和辞典と同じ名を冠した「研究社・新和英中辞典(Collegeate)」と言えましょう。
「英会話=口頭英作文」であることは私が当サイトの随所で述べているとおりですが、この英作文は「英借文」と言われるくらい雛形からの引用が重視され、その雛形つまり例文こそ英作文の要となるものです。
前述の、英和辞典における例文は語法の解説を促すためのものですが、和英辞典のそれは、「英語でどう言うべきか?」という学習者の疑問に直接答えるためのもので、ぴったりの例文が見つかればそのまま使えるが、そうでなければ使いものにならないという性質のものです。
この、ぴったりの例文を和英辞典が示すにあたり大切なのは、単に例文の量ではなく、その質と編集なのです。日本語を英語で表現するにあたり、全く異なる言語同士であるが故の諸問題をいかに解決し、和英の間隙をいかに穴埋めするか
― これに長けているものが良い和英辞典であり、この点において、「研究社・新和英中辞典(Collegeate)」は相当に満足いくものと言えます。
また、それぞれの語句に文語表現を区別するための印が付けられていることがこの辞書の魅力です。同じ意を為す語句でも、どれが書き言葉でどれが話し言葉か区別する一助になり得て、英会話学習者には打ってつけです。
尚、「英会話=口頭英作文」は、よく言われる「英語を英語で考えよ」という論理と相反する、などと誤解しないで下さい。そうお思いの方は「TP指導方式」をお読み下さい。 「TP指導方式」リンク
横道に逸れましたが、話を戻して電子辞書について言うと、「電子辞書は便利さよりもまず組み込まれている辞書そのものが大切」と、当たり前に総括されます。
電子辞書が普及しはじめた1980年代の終わり頃、組み込まれていた辞書は研究社の辞書とは程遠い代物。 単に便利さ故に電子辞書に手を出す生徒がいれば、良い辞書の何たるかを説き、従来の紙の辞書を薦めたものでした、が…
数年後、1990年代初頭、当時の電子辞書事情からすると奇跡とも言えるあの大事件が勃発したのです。
何と電子辞書に研究社の中辞典(Collegeate)が、「英和」と「和英」共に、しかも例文も一切省略されることなくほぼ辞書丸ごと組み込まれたのです。
「あの研究社がよくも電子辞書にコピーライトを解いたものだ」という偏見混じりの驚嘆と、「紙の辞書とは比較にならない引きやすさと携帯性を研究社の辞書において享受できるのだ」という歓喜が、今尚、鮮明に思い出されます。
メーカーの○社は電子辞書の業界にあっては後発でしたが、この偉業によって電子辞書の市場をリードすることになりました。
それからというもの私は、電子辞書という文明の利器とそれに研究社の中辞典が組み込まれた奇跡に感謝しつつ、多くの方々に○社の製品を薦めることになったのです。
○社はハード面の改良を重ね、また、他社においても、遅れ馳せながら研究社の中辞典を取り入れる運びとなり、電子辞書は益々充実していきました。
そして、さらに電子辞書に岩波書店の「広辞苑」が加わったのです。誰もが認める国語辞典の横綱が電子化されたことは、客観的には研究社の辞書のときよりも衝撃的で、電子書籍新時代の到来を印象づけるものでした。
英語も大成しようとするなら国語力が問われます。これを説明するには相当横道に逸れることとなりますので、また別の機会とし、とりあえず、英語を学ぶ者は国語力の向上をはかるべく努めなければならないとして下さい。
電子辞書−諸手を揚げて…(3/4)へ つづく
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「生徒の声」リンク
NCC(東京新宿本校)は、「英会話スクール・英語学校」の実績が各方面より高く評価されてきました。
また、「英会話学校・英語スクール」の優良経営が認められ「全国優良法人」に選定されました。
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