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TOEIC・TOEFL・英検の功罪 (2/2)
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英検の功罪 (1/2のつづき)
TOEICの普及に伴い社会人の間では影の薄くなった英検ですが、このことは必ずしも英検がTOEICに劣るということを意味するとは思えません。
そもそも国産の英語検定である英検には、いわゆる「受験英語」の色合いが濃く、英語を全く話せない国民を作り上げてしまった日本独自の英語教育が影を落としていました。
事実、英検は1次の筆記テストに比べ2次のスピーキングテストのレベルが極端に低く、いかにもアンバランスです。英検1級ともなればそれなりにスピーキング能力も問われましょうが、こと2級以下についてはスピーキングテストとは名ばかりと言っても過言ではありません。
そもそも、英語を話すことの出来ない国民に対しスピーキングテストなど成り立つ筈もなく、英検とは即ち日本人のお家芸である筆記テストを偏重した検定にならざるを得なかったのです。
そこへ、「米語」の本場アメリカよりTOEICなるものが上陸しました。「受験英語」の呪縛から開放されることを切望して来た日本人にとって、国際社会を彷彿させる「米語」という響きも相まって、このTOEICが崇拝すべき舶来物に映ったのは自然なことでした。
しかし、TOEIC普及の弊害は「TOEICの功罪」で述べた通りです。
英検が主流であった頃は、例えそれが和風の垢抜けしない英語検定であっても、無意味にスコアだけを追い求めるのではない、受験者には何かしら好感の持てる純朴さがあったように思えます。
実際、全問がマークシートのTOEICとは異なり、英検には記述テストも多く含まれ、また、曲がりなりにも「読む」「書く」「聞く」「話す」の全てがテストされます。特に英検1級に関してはスピーキングのレベルもそこそこであり、「読む」「聞く」のみのテストで取得したTOEIC 900よりも値打ちがあるように思えます。
近年、英検がまた見直されて来ています。否、TOEICに対する反対票を得ていると言う方が正しいかもしれません。しかし、TOEICのスコアが示す実力が疑問視される昨今、履歴書にはTOEIC 700に加え英検準1級を、TOEIC 900に加え英検1級を書き添えることが望ましいと言えましょう。
また、TOEICやTOEFLが英語を英語で考えるイングリッシュテストであるのに対し、英検は、いわば英語と日本語のはざ間を考えるテストと言えます。(※下、注釈参照)
一見、イングリッシュテストに適うことこそ英語学習における目標であるように思われますが、実はそれが全てとも限らないのです。
例えば、仕事において英語が必要な場合、単に英語だけが必要であれば、わざわざ日本人が英語を話さなくとも、アメリカ人なりイギリス人なりネイティヴスピーカーに任せばよい筈です。
では、日本人が敢えて英語を学ぶ意義とは… 英語と母国語(日本語)との橋渡しをすることに相違ありません。
通訳・翻訳業に携わる者について、これは当然のことですが、日本人として英語を用いる以上は多くの人に当てはまることではないでしょうか。ただ英語を話すだけではネイティヴが勝り、日本人に出番はありません。母国語の上に英語力を築き、英語と日本語との橋渡しをすることにこそ日本人が英語を学ぶ意義があるのです。
こう考えると、勿論、TOEICやTOEFLが純然たるイングリッシュテストである意義は十分に認めた上で、国産の英語検定も捨てたものではないと言えましょう。
英検以外にも通検や商業英検等、国産の検定は他にもありますが、どれも専門分野に根ざした検定であり、一般学習者が受験すべきものとしてはやはり英検がその代表格と言えるのです。
また、社会人の間ではTOEICに御株を奪われたものの、中学生・高校生の間では英検が今でも最もポピュラーな英語検定です。英検がいわゆる「受験英語」に近いということもありますが、受験者の能力に応じて7段階にレベル分けされているため段階的に能力を上げる学習に適している、というのがもう一つの理由でしょう。
どのレベルにいる人も同じ検定を受けなければならないTOEICは初学者には不向きです。よって、中学生・高校生だけではなく、TOEIC 600以下であれば社会人もレベルにあった英検を受験することをお勧めします。
(※注釈 現在の英検はTOEICの影響を受け、日本語を介さないイングリッシュテストに移行しています。当学院ではこの傾向に対応した試験対策を余念なく実施しています)
「総 括」
(以下、TOEFLはCBTについて述べていますが、当学院のカリキュラムは iBTをはじめ全タイプに対応!TOEFL換算)
試験攻略のための「対策」が受験者の実力養成につながらないような検定であれば、その検定が普及すればするほど、日本人の英語力は低下します。
「検定のために学習することが結果として真の実力養成につながる検定」
― 英語教育者として切望せずにはおれません。
残念ながら、国内の3大英語検定TOEIC・TOEFL・英検は、それぞれ一長一短で、どれも決定版にはなり得ません。ところが、これら3つを合わせれば、何とそれぞれの欠点を補い合ってほぼ理想の英語検定が出来あがるのです。
つまり、3つ全てを受験することが理想と言えるのです。また、そうすることにより、「対策」に溺れることのない学習が自ずと可能になるのです。
本来、TOEIC 700、TOEFL(CBT) 200、および 英検準1級にはレベル的に互換性がありますが、「対策」に溺れると、TOEIC 700に至ったとしても、TOEFLは200には至らず、英検準1級にも合格出来ません。TOEFL主体の「対策」であれば、排他的に他の2つにおいては成果が上がらず、英検主体であれば、また他の2つについて同様のことが言えます。
では、これらレベル的に互換性のある3つの検定において、それぞれの目的を同時に達成するために取るべき道は…
唯一、真の実力養成しかあり得ません。
ひたむきに正しく努力すれば、TOEIC 700、TOEFL 200、および 英検準1級合格が同時に訪れ、TOEIC 900、TOEFL 250、および英検1級に同時に到達できるのです。
これが実力というものであり、英語検定に取組むことにより受験者が本来授かるべきものなのです。
「対策」に終始し真の実力養成を怠るは本末転倒 ― 決してお忘れになりませんよう。
受験者各位のご健闘を心よりお祈り致します。
各種英語検定レベル換算表
TOEFL換算
NCC(東京新宿本校)は、「読む」「書く」「聞く」「話す」
― これら全ての実力養成に余念なく、「対策」を超えた指導により、TOEIC・TOEFL・英検における目的同時達成に万全の体制で臨んでおります。
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「生徒の声」リンク
改めて教育第一主義宣言
NCC(東京新宿本校)は、TOEIC対策(トーイック/トイック)、TOEFL対策(トーフル/トフル)、英検対策などが各方面より高く評価されてきました。 また、「英会話スクール・英語学校」の優良経営が認められ「全国優良法人」に選定されました。
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