スパルタ英語・英会話 NCC綜合英語学院

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英語・英会話 リーディングプラザ


中級◇問題(7)

次の英文を日本語にしてください.アメリカのポニー・デーについて述べた文章からの一文です.

[STEP-4] 解説を読んで読み方のコツをつかみましょう.

It is a fact of modern times that global tourism is the best way to preserve local customs; without their popularity with huge crowds of tourists each summer, it is likely that wild ponies would not be allowed to survive.


1. 英文法の項目の中で,仮定法は形がきちんとしていて,意味もはっきりしているので,取り組みやすいものの一つのはずです. 仮定法がいつも定形通りに出てくるのであれば事は簡単ですが,実際に英文を読んでいると,if ... を欠いた例が頻繁に見受けられるのです. if ... が消えた途端に,そもそもそれを仮定法だと認めることさえできなくなってしまうことになります. 一見して判別しにくいこのような if ... のない仮定法は日本人英語学者にとって難関の一つと言えます.
if ... がないといっても,意味の上では if ... に相当する語句が文中に明示されていることも少なくありません. それらを見きわめることが仮定の内容を正しく理解する上で必要になってきます. さらに,if ... もその代用をする語句もなく,仮定の帰結を表す主節だけの文というものもよく目にします. この場合は,文脈[前後関係]から言外に示されている仮定の内容をつきとめることになります.
いずれの場合でも,手がかりになるのは助動詞の過去形です. 文中に<would/could/might+動詞の原形>あるいは<would/could/might+have+過去分詞>があったら,仮定法ではないかと考えて, if ... に相当する語句を捜したり、前後関係から、仮定の内容をつかむようにしましょう.
"would/could/mightがあったらif補え"
この文で without their popularity with huge crowds of tourists each summer を見ただけではこの without の意味は決められませんが, 読解の視野を少し広げて後に目をやると would があるので,この without が仮定を表すもの(…がなければ)であることがわかるわけです.
2. 最初のセンテンスの<it is ... that><形式主語−真主語>なのか,<強調構文>なのか?
識別法は初級の問題(29)にまとめてあります. ここで挟まれているのは a fact of modern times (現代の事実)という名詞なので,that 以下を見なければ区別できません. that の後には global tourism is the best way to preserve local customs という完全な文(=主語や目的語が欠けていない文)がきているので, この<it is ... that>は<形式主語−真主語>であることがわかります.

[解答例]

世界中の旅行者相手の観光事業こそがその土地の習慣を保持していく最良の方法であるというのが今の時代の現実なのだ. もし毎年夏に訪れるたくさんの観光客に人気がなかったら,おそらく野生のポニーは生き延びていくことができないだろう.

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