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◇体得の重要性受験英語に限らず、英語を習得するに当たって、単語やイディオム、それに文法や構文といったものは、覚えなければならないものとされています。 そのためには、繰り返すという作業がいかに大切かということは改めて言うまでもありません。 英語学習における繰り返すことの重要性を説くときによく引き合いに出されるスポーツの分野から例を挙げれば、メジャーリーグで活躍するイチロー選手でさえも、素振りを毎日欠かさず行っていると言います。 問題は、繰り返すことによって覚えるといっても、それをどうやって行うかということです。 単語やイディオムを目を通して記憶する、あるいは文法や構文をその説明を読んで理解する−こういった主に頭を使った作業をただ繰り返しても、期待するような結果は得られません。 単語・イディオム・文法・構文のようなものは、頭で「覚えている」「わかっている」というだけでは実戦で役に立たないからです。 必要なときに瞬時に使えるもの、つまり「自分のもの」になっていなければならないのです。 それでは、単語・イディオム・文法・構文を「自分のものにする」ことによって、条件反射的な基礎体力をつけるにはどうしたらいいのか。 ここでもスポーツのトレーニングと同種の作業が必要です。 それは「体に刷り込ませる」「体に叩き込む」ことです。 そのためには、頭や目だけでなく、手、口、耳などの身体器官を総動員すること。 単語やイディオムについては、「体で覚える」ことを実行している人が多いようですが、文法や構文となると、それほどでもありません。 もちろん、文法や構文は理屈をきちんと理解することが欠かせません。 いい加減な知識をいくら積み上げても意味がありません。 しかし、この場合でも理屈を理解するための時間はできるだけ短くし、その分多くの時間を「体で覚える」ことに使うべきです。 具体的には、文法や構文の本に載っている例文を音読する、あるいは筆写する、という作業を繰り返し行うのです。 この際重要なことは、ただ機械的にするのではなく、文法・構文のポイントを意識しながら行うようにすることです。 そうすることで、文法や構文の知識を、反射的に使いこなせるようになったものとして身につけることができます。 また、同時に英文の構造も意識しながら音読や筆写を行うことによって、英語の基本的な構造を「体に刷り込ませる」ようにするといいでしょう。 英文の音読と筆写は別々に行ってもいいのですが、音読しながら書き写すというのも、特に英語を書く力をつける上で大きな効果があります。 ある意味のかたまりを声に出して読み、その部分を書き写す、またその次のかたまりを声に出して読み、書き写す。 口に出した上で、手を使って書くことによって、記憶がさらに正確なものになるので、 これを繰り返した結果、正しい文法や構文、それと英文の構造が体に刷り込まれ、一通りの英文が書けるようになるのです。 最後に、英文読解の学習で使用した英文もできるだけ繰り返し音読するようにすること。 復習の際に学習済みの英文を繰り返し音読していると、日本語を読むときほどではないにせよ、その英文の内容がスーッと頭の中に入ってくるのを実感できるようになる瞬間が訪れます。 そして、こうした瞬間を味わうことこそが英文読解の勉強のさらなる原動力となるのです。 また、長文の場合には全文とはいかなくても、いくつかのパラグラフだけでも書き写すということをすると、 その英文を書いた人の思考の流れを疑似体験することができて、大いに得るところがあります。 |
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